宇都宮LRTに集まる都市再生への熱き期待 日本各地で盛り上がった「LRT構想」を復活できるか? 固唾を呑む地方と、その行方とは

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栃木県宇都宮市と芳賀町で8月26日、LRTが開業する。LRTは2000年代に各地で生まれた構想の大半が具体化しないままだが、状況が変わるかもしれない。

全国の計画は大半が具体化しないまま

松山市の伊予鉄道が導入しているLRT車両(画像:高田泰)
松山市の伊予鉄道が導入しているLRT車両(画像:高田泰)

 だが、宇都宮LRTに先行して構想が動いていた堺市が2009年、計画に反対する候補の市長当選で中止したのをはじめ、前橋市や八王子市などが導入困難と判断するなど、ほとんどの構想が具体化していない。

 JR西日本の城端線、氷見線のLRT化を検討していた富山県と高岡市など4市は3月、LRT化を断念し、新型車両導入を決めた。富山県広域交通・新幹線政策課は

「LRTは自治体の費用負担が大きすぎる」

と理由を説明している。

 しかし、佐藤市長によると、与野党を超えた国会議員で構成するLRT推進議員連盟が勉強会を開催するなか、

「全国約80の自治体」

からLRT導入に前向きな声が伝えられたという。

「LRTに対する期待」

までが消えてしまったわけではない。

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