エアバス機を90機大量購入 米国経済に依存する「メキシコ」の現在地とは
メキシコによるエアバス機90機購入

7月の初め、エアバス社はメキシコの航空会社ビバアエロブスと大型契約を結んだと発表した。ビバアエロブスが今回注文したのは、「A321neo」90機とのことである。
エアバス機の大型契約は、2023年2月に発表されたエア・インディアの250機以来であった。ここしばらくは大量注文の話題が鳴りを潜めていたことや、6月に開催されたパリエアショーの直後であったことから、エアバス社が色めき立っているのではないかとの報道も見受けられた。しかしながら、エアバス社の担当者は
「われわれは、エアショーの興行ではなく、航空機を売っているのだ」
といたって冷静だった。
エアバス社のA321neoは、ナローボディの双発ジェット旅客機である。A320ファミリーのなかにおいて、A321neoは全長が長く、その分座席が多く確保できる。A320neoが最大座席数194席に対し、A321neoは244席と大きく異なっている。
ナローボディ機に人気が集まる

日本航空機開発協会のサイズ別ジェット旅客機運行機数および需要予測では、ナローボディ機(細胴機)の需要が最も高く、現状では121~170席クラスの航空機の方が多いものの、今後はA321neoのような座席数171~230席級に需要が移行するとみている。
経済性を確保しながらも、乗せるだけ乗せたいという航空会社の思惑から、今後はより座席数の多いナローボディ機に人気が集まっているのだろう。
日本では、ANAが2017年9月に日本で初めてA321neoを運行開始し、ANA以外ではジェットスターやピーチ・アビエーションが運用している。
6月初めには「ANAとJALがA321neoの購入(最大50機)に向けた交渉を行っており、パリエアショーで発表される可能性がある」と、ブルームバーグ誌などで報道されていた。しかしながら、8月現在において、ANAとJALからの正式な発表はない。