香港で大人気の「宅配版ウーバー」 日本でも導入すべき理由とは?

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香港は常に世界的な物流のハブであり、多くの運送会社が長い間しのぎを削ってきた。そのひとつが、通称「コールバン」と呼ばれるサービスだ。簡単にいえば、ワンボックスカーなどを使って様々な荷物を運ぶタクシーである。

人材確保に苦労する物流関連業界

コールバンのサービスイメージ(画像:LALAMOVE)
コールバンのサービスイメージ(画像:LALAMOVE)

 日本の少子化が進んでいる。先日も47都道府県の人口が前年を下回ったというニュースが流れたが、少子化問題が解決するかどうかは正直難しい。それを補うために、業務の効率化が叫ばれているが、それが実現できれば、少しは売り上げ確保につながることは間違いない。

 例えば、

・バス
・タクシー
・トラック
・郵便
・宅配便

といった物流関連業界も人材確保に苦労しており、効率化は必須の課題だ。

 人材が減れば、希望日より3日~1週間遅れる可能性は否定できない。香港では「宅配版ウーバー」が香港社会に浸透し、アプリなどを駆使して業務の効率化を図っている。それはどんな世界なのか。香港を事例に書いてみたい。

いつでもどこでも配送

コールバンのサービスイメージ(画像:GOGOX)
コールバンのサービスイメージ(画像:GOGOX)

 ここ数年、香港は政治問題の焦点となっているが、経済面では一国二制度が維持されている。その基本は自由放任であり、政府は最低限のルールを作るだけである。経済の活性化は民間部門が主導し、裏を返せば、何かあったら「自己責任」ということだ。

 経済活動が比較的自由な香港には、ライドシェアで有名なウーバーをはじめ、日系を含む多くの外資系企業が進出している。タクシー業界への不満もあるが、自由競争のため、いわゆる「白タク」は大きな問題になっていない。

 宅配などの物流業界では、「宅配版ウーバー」的なサービスが登場し、香港社会に欠かせない存在になっている。

 香港はもともと世界的な物流のハブであり、昔から多くの運送会社がしのぎを削ってきた。そのひとつが、一般に「Call Van(コールバン)」と呼ばれるサービスだ。簡単にいうと、ワンボックスカーなどを使って様々な荷物を運ぶタクシーだと思えばいい。

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