「観光公害」が酷いのに、わざわざ“京都”に行く必要あるのか? という根本的疑問

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2023年上半期の訪日外国人客数は2019年同期比64.4%まで回復した。だが、定番観光地を訪れることに、そもそも意味はあるのか。

「定番」訪問に意味はあるのか

定番観光地のイメージ(画像:写真AC)
定番観光地のイメージ(画像:写真AC)

 ここで考えたいのは、定番観光地を訪れることに

「意味はあるのか」

という根本的な問題だ。

 これは訪日外国人客だけでなく、国内外を旅行する日本人にも問われる問題だ。大半の人は旅行をする際、定番の、凡庸な観光地を訪れがちである。例えば京都なら、

「清水寺、金閣寺、銀閣寺、伏見稲荷、平等院。時間があれば嵐山にも行きたい」

のようなイメージだ。

「御霊神社(上御霊神社)と化野(あだしの)念仏寺を巡って、三条商店街で買い物したい」といったような人はまずいない。せっかく京都に来たのだから――といっても、訪れるのは大抵、定番に限られる。

 定番観光地を訪れると、旅行気分を味わえるかもしれない。しかし、みんなが訪れている観光地で、しかもぎゅうぎゅうの人混みのなかで記念写真を撮る旅行に、どれほどの価値があるのだろうか。

 定番観光地が選ばれるのは、いうまでもなく

「失敗したくない」
「外したくない」

からである。そんな“リスクヘッジ”が、定番観光地への集中に拍車をかけている。

 しかし、それでいいのだろうか。旅行の楽しみとは、失敗や恥をかくことも含めての楽しみである。かつてのような団体旅行は過去のものとなり、個人旅行が主流になったにもかかわらず、ガイドブックや口コミサイトに頼り続けているのが不思議である。

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