英国で「交通ストライキ」頻発 なぜ7~8月に多いのか?

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イギリスでは7月、8月は交通系のストが頻発している。

今期の特徴スト回避

稼働する地下鉄駅(画像:鳴海汐)
稼働する地下鉄駅(画像:鳴海汐)

 しかし、今期はスト回避がたびたび起きているのも特徴である。

 ロンドン地下鉄については、年金の改悪計画や600のポスト削減などが争点となっていた。年金の変更は2026年までは行わない、人員削減を行わないなど、会社が約束したので、ストが直前に回避となった。組合側は、今後も交渉は続く、10月までスト行使権があると話しているが、ひとまず結果が出た形だ。

 ロンドン・ガトウィック空港の荷物係が計画していたストは、フライトの中止や遅延の可能性があったが、一部を延期または中止するとした。航空会社イージージェットに荷物サービスを提供するDHLが15%賃上げに応じたからである。

 乗客側としては、交通に影響を受けるのは厳しいが、やはりストは会社と争ううえで強力な武器になると改めて考えさせられた。

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