ライダーといえば、なぜ「革ジャン」のイメージなのか?
ファッションとしてのカッコ良さはもちろん、機能的なメリットも詰まっている革ジャン。なぜ、ライダーとの結びつきが強いのか。
広く親しまれるようになった経緯
革ジャンがライダーに受け入れられるようになった経緯を知るには、第1次世界大戦まで時代をさかのぼる必要がある。
当時のドイツ空軍のパイロットが防寒防風用として、革ジャンの原型を着ていたのが始まりとされている。その後の1928年に、アメリカのモーターサイクルブランドである「ショット」が、パイロット向けの革ジャンをライダー向けに改良・販売。それがライダース・ジャケットだ。
当時は、イギリスと北アイルランドとの間にある島で年1回行われる「マン島TTレース」をはじめ、数多くのモーターサイクルが普及したことも相まって、バイク乗りの間でも革ジャンが定着し始めた。
そして映画の名優たちが続々と革ジャンを着るようになったことも相まって、いつしか「バイク乗りは革ジャンを着る」というイメージが定着していったのだ。
ちなみに近年では、ライダースのみならず、さまざまなデザインや素材が登場している。本革や合皮だけでなく、通気性に優れたシングルライダースや冬場に適したダブルライダースなど、多様なバリエーションが展開されている。