バスガイドは、なぜ「女性」ばかりなのか? 意外と知らない謎に迫る

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観光バスなどで、乗客の世話や観光地・風景の案内をするバスガイド。そんなバスガイドだが、最近では男性もちらほら見かけるようになったものの、一般的には女性のイメージが強い職業だ。

給与は大卒サラリーマンの1.3~1.6倍

観光バスのイメージ(画像:写真AC)
観光バスのイメージ(画像:写真AC)

 バスガイドの歴史を探ってみると、その始まりは「はとバス」の前身である「東京乗合自動車」にさかのぼる。1926(大正15)年、同社は観光地を運行するバス会社「東京遊覧乗合自動車」の路線を譲り受け、観光バス事業を始めることにした。

 このとき、10人の社員が「案内人」に起用されている。これが日本のバスガイドの始まりである。バスガイドは早稲田大学、明治大学などを卒業した大卒ばかり。待遇は

「月給60円 + 手当20円」

と恵まれていた。なお、大正末期の大卒サラリーマンの初任給(月給)は50~60円であるため、1.3~1.6倍ということになる。なぜそんなに高待遇だったのか。それは、

・ガイドの台本書き
・外国人観光客の案内

など、当時では極めて高いスキルが求められたからだ。それがなぜ、女性にシフトしたのか。理由は身もふたもない。

「女性のほうが人気が出たから」

である。

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