軽自動車の「保険料」 基準が3→7段階へ、不公平なき金額算定は本当に進むのか? 25年スタート
「型式別料率クラス」とは何か
型式別料率クラスとは、要するに個々の車両に対するリスク別のクラス分けである。
【無料セミナー】「自動車DXサミット vol.3」 三菱ふそう KTC マツダ登壇 Amazonギフトカードプレゼント〈PR〉
クラスが上(数字が大きい)になればリスクが高いとして年間保険料が割り増しになる。逆に低くなれば保険料は上のクラスとの比較で割安になる。この評価が適用されているのは
・自家用小型乗用車
・自家用普通乗用車
・自家用軽四輪乗用車
である。さらにクラス評価の対象となる保険項目は、
・対人賠償責任保険
・対物賠償責任保険
・人身傷害保険
・車両保険
の4項目となっている。
クラス分けの根拠となるのは、それぞれの車両における
・事故実績
・保険金請求金額
・個々の車両の安全装備の有無
などである。
現時点での具体的な評価を見ると、2023年1月から12月まで適用されている事例で、ホンダN-BOXで
・対人賠償責任保険:1
・対物賠償責任保険:1
・人身傷害保険:1
・車両保険:2
というもの。これはかなり優秀なランクである。これら型式別料率クラスは、その年ごとのデータを精査考察した上で、毎年改訂されている。
保険料はどれだけ変わるのか
それでは、自家用軽四輪乗用車の型式別料率クラスが3から7に増えたことで、一般ユーザーにはどういった影響があるのだろうか。
クラス評価の対象となる保険項目は、前述のとおり、対人賠償責任保険、対物賠償責任保険、人身傷害保険、車両保険の4項目。それぞれに対して、従来は3段階評価だったものが7段階に変更される。
多くのユーザーにとって最も気になるのは、それぞれのクラス間で
「保険料がどれだけ変わるのか」
という具体的な数字であろう。
これについては、保険金額的に従来のクラス1相当なのは新しいクラス3である。ユーザーが実際に所有している車両のクラス評価がどうなるのかはその時点になってみないと何ともいえないが、仮に新ランク分けでもクラス1が維持できていれば保険料は安くなる。