国鉄民営化で生まれた、今は亡きエキナカ「コンビニ」の数々! ジャストロール、デイリーイン、生活列車を覚えているか?

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分割民営化直後に生まれたJR系列のコンビニブランドのほとんどが現存しない。果たして「消えたエキナカコンビニ」にはどのようなものがあったのだろうか。北海道から九州まで、エリアごとに総チェックする。

【JR東海】ベルマートを現在までキープ

コンビニエンスストアのイメージ(画像:写真AC)
コンビニエンスストアのイメージ(画像:写真AC)

 東海キヨスク(2023年10月よりJR東海リテイリング・プラス)は1987(昭和62)年6月の設立だが、それに先駆けて同年4月1日、つまりJR東海最初の日に、各務ケ原駅(岐阜県)に「サンレール」というコンビニがオープンしている。各務ケ原は小さな駅で、建物の半分が駅で、もう半分がコンビニという構造だった。

 だが、サンレールが広範囲に展開されることはなかった。東海キヨスクは1991(平成3)年より新たなブランド「ベルマート」をプッシュしていくのだ。1号店はJR大高駅(愛知県)に生まれた。以後、ベルマートという名称は今も残っているが、2016年のロゴ変更以降、ブランド名は「ベルマート キヨスク」に変更となった。

 なお、ベルマート キヨスクは2023年7月現在、

・東京駅
・新横浜駅
・小田原駅
・米原駅
・新大阪駅
・京都駅

など、東海道新幹線が止まる駅の構内にも店舗が存在する。

 また、JR東海管内には系列の株式会社ジェイアール東海パッセンジャーズが運営する「デリカステーション」という駅弁をメイン商品としたコンビニ風の店舗もある。

【JR西】ブランド名を残しつつセブン―イレブンに

コンビニエンスストアのイメージ(画像:写真AC)
コンビニエンスストアのイメージ(画像:写真AC)

 JR西日本管内のエキナカコンビニは、1988年に野田駅(大阪府)に1号店がオープンした「ハート・イン」としてスタートしている。ただし、このコンビニを手掛けたのは西日本キヨスクではなく、系列のハートアンドアクション・リーテイル(のちにジェイアール西日本リーテックス)だ。

 2000(平成12)年に西日本キヨスクとジェイアール西日本リーテックスは合併し、ジェイアール西日本デイリーサービスネットに。ハート・インはこの新会社によって運営されるようになった。ハート・インのほかに、小規模な店舗は「デイリーイン」というブランドが用いられていたが、2012年11月に近畿エリアではハート・インに統合されている。

 大きな変革があったのは2014年だ。ジェイアール西日本デイリーサービスネットとセブン―イレブン・ジャパンのフランチャイズ契約により、「セブン―イレブン ハートイン」という、大手コンビニブランド名と独自ブランド名を合わせた新ブランドへの転換が行われたのだ。

 そして、2017年までにハート・インの店舗はゼロとなり、2018年に倉吉駅(鳥取県)に残っていた最後のデイリーインがセブン―イレブン ハートインとなったことで、転換プロジェクトは完了している。

 JR西日本の枠のなかに、もうひとつ別のコンビニが存在したことも付け加えておきたい。かつて系列のジェイアールサービスネット金沢が北陸のJR駅でローカルなコンビニブランド「ちゃお」を運営していたのだ。これも、今では「消えたエキナカコンビニ」となってしまった。

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