国鉄民営化で生まれた、今は亡きエキナカ「コンビニ」の数々! ジャストロール、デイリーイン、生活列車を覚えているか?

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分割民営化直後に生まれたJR系列のコンビニブランドのほとんどが現存しない。果たして「消えたエキナカコンビニ」にはどのようなものがあったのだろうか。北海道から九州まで、エリアごとに総チェックする。

【JR北海道】ジャストロールからサンクスへ

コンビニエンスストアのイメージ(画像:写真AC)
コンビニエンスストアのイメージ(画像:写真AC)

 北海道キヨスク(現・JR北海道フレッシュキヨスク)は、設立翌年の1988(昭和63)年1月にコンビニブランド「ジャストロール」を立ち上げている。南小樽駅で1号店をオープンさせ、その後も都市部を中心に店舗数を増やしていった。

 もっとも、若い北海道住民にはピンと来ないだろう。ジャストロールは20年以上前に消えてしまったのだ。2000(平成12)年、北海道キヨスクはサンクスアンドアソシエイツとエリアフランチャイズ契約を結んだ。以後、それまでジャストロールだった店がサンクスにチェンジしたのだ。

 ただし、北海道キヨスクは、全てのエキナカコンビニをサンクスに変えたわけでもない。一方で、「Conveni Kiosk」という独自のコンビニブランドを作り、そちらを積極的に展開していた時期もあった(現在は消滅)。

 ご存知のように、2018年にサンクスはファミリーマートに吸収されて街から消えるが、北海道のJR駅にあったサンクスはそれよりも早くなくなっている。2010年、北海道キヨスクが、提携先をセブン―イレブン・ジャパンへと切り替えたのである。

 こうして、JR北海道のエキナカコンビニは「セブン―イレブン北海道ST」というブランドに変更となり現在に至っている。

 ただし、JR北海道管内の観光客の多い駅には「北海道四季彩館」という店舗も存在し、一部はコンビニと土産物店を組み合わせたような業態で営業されている。

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