妊婦の認知度「約9割」 陣痛時の移動手段として超便利な“専用タクシー”をご存じか

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日本交通が、2012年5月から都内で運行している「陣痛タクシー」。今では数々のタクシー会社も同様のサービスを行っており、利用できる地域も広がっている。

具体的なサービス内容

妊婦のイメージ画像(画像:写真AC)
妊婦のイメージ画像(画像:写真AC)

 陣痛がきた際、病院へ向かう移動手段として考えられるのは、

・バスや電車といった公共交通機関
・タクシー
・徒歩
・自身による運転
・家族や知人による運転

などだろう。しかし、公共交通機関や徒歩、自身による運転といった方法はリスクもともなうため、避けた方がいい。

 現実的なのは家族や知人による運転だが、周囲に誰もいないときに陣痛が始まる可能性も考えられる。周囲に家族がいた場合でも、車を持っていないケースもある。そうした場合、タクシーを手配したりレンタカーを借りたりするのは手間も時間もかかる。

 実際、インターネット上では

「深夜に起きた陣痛だったので、タクシーに何社も断られた」
「深夜、早朝の場合すぐに来てくれるか心配」

などの声が散見された。そんな心配や不安を解消し、安心安全に病院に送り届けてくれるシステムとして生まれたのが陣痛タクシーだ。

 具体的なサービス内容だが、

・24時間365日対応可能
・専用ダイヤル等での優先的な配車
・事前に自宅、病院の住所を登録することにより道案内不要
・助産師などから講習を受けたドライバーによる運転
・破水に備えて防水シートなどの完備
・妊娠中の検診時の利用が可能

などで、各タクシー業者によって多少の違いはあるが、ほぼ同様のサービスが行われている。

 登録料は無料で、乗車料金は通常のタクシーと同じだ。深夜や早朝には、普段どおりの割増料金が加算されるシステムを取っているところが多い。自宅、病院の住所を事前に登録しておけば、陣痛が来たとき少ない手順で病院に行くことができることもあり、登録者が増えている。

 ちなみに東京都内の場合、日本交通の陣痛タクシーのほか、国際自動車(東京都港区)のマタニティ・マイタクシーや、都内を営業区域とするタクシー会社によって組織される東京無線協同組合の「プレママ安心タクシー」など、数多く存在している。

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