「車の駐車、ロボが代行します」 国内初の自動バレーパーキング 三菱重と仏企業が実現へ
三菱重工グループと仏ベンチャー企業が、自動車の自動バレーパーキングと完成車自動搬送サービスを実現する自動搬送ロボット事業を共同展開する。国内初の導入に向けて三菱地所系の施設で実証実験も検討している。
完成車自動搬送も展開へ

三菱重工業と三菱重工機械システムは2021年10月27日(水)、自動車の自動バレーパーキングと完成車自動搬送サービスを実現する国内初の先進的自動搬送ロボット事業について、フランスのベンチャー企業スタンレーロボティクス(Stanley Robotics、SR社)と共同展開していくことで合意したと発表した。
SR社は自動搬送ロボットによる自動バレーパーキングを展開しており、仏英の空港で運用実績がある。
電動自動搬送ロボットにクルマを駐車させるバレーパーキングサービスを導入することで、ショッピングモールやテーマパーク、空港などの大型駐車場で生じる、駐車ますが見つからない、遠いといった利用者の不満や、限られた駐車場スペースの有効活用といった課題が解消。
また、完成車自動搬送サービスは、自動車工場、港湾、モータープールなどでの24時間365日の稼働を可能とし、労働者不足を解消するとともに低コストで安全な搬送を実現するという。
今後、国内初の自動バレーパーキングサービス導入に向けて三菱地所と実証実験の協力を得ることで合意しており、三菱地所グループが運営する大型商業施設や空港などで実証実験が行われる見通しだ。
また、SR社の技術に加え、三菱重工グループの機械式駐車場や交通流管制技術と無人システム監視・管理技術を組み合わせて、顧客ニーズに合わせてサービスを開発していくという。