「女性 = 運転が下手」は間違い! 自動車メーカーが注力すべき、ジェンダーギャップ指数「G7最下位国」にふさわしい製品開発とは

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現在、自動車メーカーは、女性ユーザーのニーズを満たすような製品開発と技術革新に取り組んでいる。モビリティのジェンダーギャップはいつ埋まるか。

運転技術の開発

レーントレーシングアシスト(画像:トヨタ自動車)
レーントレーシングアシスト(画像:トヨタ自動車)

 女性が抱きがちな運転自体への苦手意識も、技術の進歩が補ってくれる。

 例えば、車線の中央を走るようにサポートする「レーントレーシングアシスト」だ。車線の中央を走ることは基本中の基本のようで、案外難しいものである。左の線と右の線どちらに意識を持つかで車は寄っていってしまうので、この機能は便利だ。

 ペダル関係も女性の運転の負担になりがちだが、軽減する技術がある。

「クルーズコントロール」があれば、高速道路などでアクセルを踏み続ける必要がないので足が疲れない。逆に「オートブレーキホールド」は、ブレーキペダルを踏み続けなくてもいい機能だ。信号待ちや渋滞中、コインパーキングで支払うときなどに効力を発揮する。教習所時代に女性が難しいと感じるもののひとつに縦列駐車があるが、「コーナーセンサー」があれば、警告音で障害物への接近を知らせてくれる。

 このようにメーカーも、より多様な顧客ニーズに応えるよう努力をしている。

カーディーラーでも女性差別

カーディーラーのイメージ(画像:写真AC)
カーディーラーのイメージ(画像:写真AC)

 ところで、先日SNSで見かけたのが、夫婦で車を買いに行くと、ディーラーは夫にばかり車の説明をするのが不快という発言が共感を呼んでいた。たとえ妻がメインユーザーとなる車を買いに行っても「あるある」なのだそうだ。

 ディーラーには

「女性には車はわからない」
「決定権は夫側にある」

という思い込みがあるのだろう。

 車の製品開発だけでなく、最終局面である販売においてもそういった対応を変えていくのが販売につながるだけでなく、日本をよりよくすることにもつながっていきそうだ。

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