「女性 = 運転が下手」は間違い! 自動車メーカーが注力すべき、ジェンダーギャップ指数「G7最下位国」にふさわしい製品開発とは
現在、自動車メーカーは、女性ユーザーのニーズを満たすような製品開発と技術革新に取り組んでいる。モビリティのジェンダーギャップはいつ埋まるか。
女性向けの車両デザインや機能改善

今の季節、車利用の際に非常に気になるのが日差しである。紫外線(UV)の有害性は男女問わず気にする必要はあるが、特に女性は日焼けを気にする人が多い。
直射日光が照りつける時間帯は、ジリジリとした太陽光が肌を刺すことに悩まされるし、車内温度の上昇が不快なだけでなく、熱中症の危険にもつながる。
それらの対策となるのが、「UV&IRカットガラス」である。IRは熱につながる赤外線を指す。これらをカットするガラスを車に採用することで、車の日中利用へのストレスが軽減される。
それに加え、個人的に女性に重要な要素だと常々痛感しているのが、ステップの低さである。スポーツタイプ多目的車(SUV)やミニバンなどステップが高いものは、疲れているときは特に、
「席によじのぼるのがきつい」
と30代の頃から感じていた。
逆に快適に感じるのが、ハイトワゴンのような天井が高いタイプである。子どもの世話など、車内で動く必要があるときに圧迫感がなく、頭をぶつけにくくて便利である。
子どもや高齢者を乗せる機会が多い人が重宝しているのは、後部座席のスライド式のドアだ。駐車場などで隣の車にぶつける心配がないのがよい。
また最近の技術によるもので、特に小柄な女性や高齢者に便利なのが「ハンズフリーパワーバックドア」である。スマートキーを持って、車の下(リヤバンパーの下)のセンサー部分に足をかざすとバックドア(トランク)が開閉できるというものだ。
特にハイトワゴンのような車であれば、開けるとバックドアが高く上がってしまい、閉じようにも手が届かない人がいる。この機能は標準装備やオプション、後付けなどでも装着が可能となっている。