EV天国「ノルウェー」の不都合な真実 極寒走行テストで判明した意外な結果とは? メーカーの草刈場にされる懸念も
新車販売台数のうち、EVが驚異的な割合を記録している国がある。それはノルウェーだ。2022年は新車販売台数の約8割を占めている、そんなEV先進国の落とし穴とは。
理想的なEV社会となるのはまだまだ先
ノルウェーは、2025年(欧州連合は2035年)までにガソリン車などの新車販売を終了するとしており、確かにEV先進国に違いない。
ただし現時点では、
・政策によるEVへの急速な転換と普及
・自動車メーカーあるいは国による覇権争いや販売競争
が最優先されている感は否めない。うがった見方をすると、
「EVをとにかく売りたい自動車メーカー」
にとって、好都合な状況ともいえる。
もちろん、
・バッテリーの小型化/軽量化
・車体の軽量化
・航続距離の延伸
などの技術的課題は、一朝一夕でクリアできるものではない。
ここしばらくは、ますます過熱する販売競争、緩やかなペースで解決される技術的課題という、相反する速度感のなかでEVが増えていくのだろう。理想的なEV社会となるのはまだまだ先である。