「電車内の化粧」を嫌っていたのは、男性より“女性”だったという意外な現実

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「電車内の化粧」は電車内の迷惑行為のひとつだ。民鉄協アンケートからその変遷をたどる。

ジェンダーギャップ過去最低の国

「電車内の化粧」イメージ(画像:写真AC)
「電車内の化粧」イメージ(画像:写真AC)

 2023年6月21日、ジェンダーギャップ2023が発表され、日本は146か国中125位と過去最低を記録した。

 続く23日、LGBTなど性的少数者らへの理解増進法が施行された。「トランスジェンダーを自称さえすれば、男性が女性用のトイレや公衆浴場に入れるようになる」わけではないというが、SNSには女性の不安や絶望があふれ、

「女性の人権がない国」

という書き込みが支持を得ている。

 この問題で駅のトイレが注目されたが、電車内においても女性が居場所がないような気分になることはよくある。

 まずは、痴漢のターゲットにされやすいことがひとつ。細かなことでは、

・男性が隣で足を大きく開いて座る
・朝の満員電車で男性同士のけんかを聞かされる
・夕方の電車ではグリーン車でもないのに横でビールやチューハイの缶を開けられる

など、男性社会だと感じさせられる。一部の男性によるものだが、女性がすることはほぼない。

「電車内の化粧」という迷惑行為

「電車内の化粧」イメージ(画像:写真AC)
「電車内の化粧」イメージ(画像:写真AC)

 一方、女性が電車内で行う迷惑行為もある。それは

「電車内の化粧」

である(昨今では化粧をする男性も増えた)。

 ポスターや車内アナウンスでも、化粧をしないように呼びかけられているが、ツイッターを見ると、数時間分さかのぼるだけでも、他人の「電車内の化粧」を目撃している人がたくさんいる。

 新型コロナが2023年5月に5類に移行し、さらに夏に入ったことで、マスクを外す人が増えた。そのせいで、通勤電車で化粧をする人が増えてきたというツイートが散見された。

「電車内で化粧をしている人を久々に見た」

というものも多く、これも近頃増えてきたことを裏付けている。

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