そういえば、バイクの「運転代行サービス」はなぜ存在しないのか?

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自動車の運転代行サービスは年々、その需要を増している。ドライバーのなかには利用経験がある人も少なくないだろう。しかし、バイクの運転代行サービスは存在しない。一体なぜなのか。

ライダーが飲酒した際の対応

車載可能な折り畳み式電動バイク「Di Blasi(ディ ブラッシ)R70」(画像:ACLA)
車載可能な折り畳み式電動バイク「Di Blasi(ディ ブラッシ)R70」(画像:ACLA)

 結論を述べると、現在の法律に合った方法としては、

・飲酒を控える
・バイクを利用しない
・利用したバイクを押しながら帰宅する

の3点しかない。押して帰るときは歩行者扱いのため、法律でとがめられることはないが、エンジンを必ず止めて他の歩行者の妨げにならないようにしないと、警察に止められる可能性がある。

 ちなみに近年の自動車の運転代行サービスでは、コロナ禍や取り締まり強化のあおりを受けて、減少傾向にあり、代行業者をつかまえにくい現状がある。それでも、警視庁が飲酒運転撲滅のために運転代行サービスの普及推進をしていることも相まって、今後は自動車運転代行サービスの利用をさらに促したいところである。

 今後の法規制が改正することで、バイクの代行運転が実現できるかどうかは定かでない。しかし近年、自動車の運転代行の新たな試みとして、折り畳み式の電動バイクを使ったひとり運転代行システムが稼働しており、運転代行業界は少しずつ進化を遂げている。

 そのため、今後バイクの運転代行を求める人たちが増えていけば、これまでにはなかったスタイルで、バイクの運転代行サービスが誕生するかもしれない。

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