トンネル内に突如出現! 知られざるカラフルな「光の輪」の正体

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トンネルを走行中に見かける“光の輪”の照明。これは一体何のために設置されているのか。

安全を守るためにできること

トンネル照明灯具を用いた「ペースメーカーライト」(画像:NEXCO西日本)
トンネル照明灯具を用いた「ペースメーカーライト」(画像:NEXCO西日本)

 普段何気なく通過していたトンネル。その照明ひとつひとつに意味があり、安全のための緻密な対策が施されていたということには筆者自身も驚きを隠せない。しかし、なかには照明の意味がわからず、混乱したという声もあるようだ。

 例えば、ペースメーカーライトはドライバーの光を追う心理を利用して減速を防ぎ、渋滞を起きにくくする効果を狙って設置されているのだが、ネット上では

「流れる光が何のためか理解できずに目を奪われ、前の車に近づいてしまい慌ててブレーキを踏んだ」
「光に合わせて走行したが、催眠術にかかったみたいで戸惑った」

という声も上がっている。

 また、前述したアクセント照明に関しても、

「急に青く光って意味がわからずびっくりした」
「逆に気が散る」

といった戸惑いの声も少なくない。

 このように、新しい技術が混乱を招くパターンもあるようだ。こういったケースを防ぐためにも、導入時には道路管理会社が少しでも多くのドライバーに周知していくことが必要になってくるだろう。

 しかし、ドライバー自身も「トンネル内に現れる照明の意味を正しく理解し混乱しないようにする」などの心構えを持つことが大切になってくる。

 他人任せでは安全は守れない。ドライバーは漫然と運転することなく、しっかりと自分の運転をコントロールすることが重要だ。道路管理会社による安全対策とドライバー自身の安全意識の向上によって、より一層安全で円滑な道路環境が構築されていくことを期待したいものである。

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