「ご当地ナンバー」増加中も その分“お蔵入り”多数、いっそ名前は「市区町村ベース」にしたらどうか?
2006年10月から導入されている「ご当地ナンバー」。2023年4月には第4弾が発表された。その陰にはお蔵入りしたものもある。
昔に比べて高くなった自由度

1998(平成10)年5月に一部地域からはじまった希望ナンバー制度、ご当地ナンバー、地方版図柄入りのほか、現在は終了しているがオリンピックやラグビーワールドカップ特別仕様など、ひと昔、ふた昔のことを思うと、格段に自由度が高くなった。
特に、オリンピックなどの特別仕様では、白地のナンバープレートをつけた軽自動車やタクシーを見かけて「何?あれ?」と違和感を覚えたものだ。タクシーにいたっては、白タクではないかとの通報があったともいわれている。
少し話が脱線したので、ご当地ナンバーに戻そう。
より地域性を高めることで地域振興の効果が得られるなら、思い切って自動車のナンバープレートの地域名は
「市区町村をベース」
として、一定の台数を上回るならご当地ナンバーも認めてはどうだろうか。
総務省のホームページによると、1999年3月末に3232あった市町村が、2018年10月以降は1718までに減少しているのだ。
ナンバープレートの地域名が1718に増加して行政事務が煩雑になる可能性はあるが、少なくとも尾道ナンバーなど、地域間で意見がまとまらずにお蔵入りしたナンバープレートが日の目を見ることになる。