「ご当地ナンバー」増加中も その分“お蔵入り”多数、いっそ名前は「市区町村ベース」にしたらどうか?
2006年10月から導入されている「ご当地ナンバー」。2023年4月には第4弾が発表された。その陰にはお蔵入りしたものもある。
プレートにまつわる基本的考え

国土交通省の資料によると、ご当地ナンバープレートの導入について、対象地域の基準とその基本的な考え方は次のとおりである。
・地域特性や経済圏等に関して、一定のまとまりのある地域であり、広く認知されている地域であること
・原則として登録自動車台数が10万台以上であること(例外あり)
・都道府県内の他の地域と比較し、人口、登録自動車数等に関して、極端なアンバランスを生じない地域であること
このように地域振興や観光振興を目的としながら、行政事務が煩雑になり過度に行政コストが増加しない程度に収まるように配慮しているという。
ちなみに、ご当地ナンバーの導入手続きは、次のとおりとなっている。
・市町村がアンケートを行い、地域住民や自動車ユーザー等の意見を確認した後に、都道府県に要望
・都道府県が地域基準や手続きに適合しているか判断した上で、国土交通省に要望
・国土交通省が関係機関等と調整を行った上で審査を行い、最終的に決定
ご当地ナンバー導入の大前提として、地域住民や自動車ユーザーなどの意見がある。このため、ご当地ナンバーを実現するには、まず地域住民レベルで雰囲気づくりや機運を高めなければならない。一見すると簡単そうに見えるが、地域によっては実に高いハードルである。