国交省「女性トラックドライバー」激推しプロジェクトは女性蔑視か、業界新風か? ジェンダー問題に関心を持つ女性の私があえて支持するワケ
2014年から国土交通省が進める「トラガール促進プロジェクト」。しかし一部では批判の声もある。
ばやり言葉の力
トラガールは、おそらく「山ガール」「森ガール」のはやりを受けて作られた言葉と推察する。
山ガールがよく使われるようになったのは、2009(平成21)年頃のこと。しばしば聞くことで、山登りというアクティビティが筆者自身の休日の過ごし方の選択肢に加わった時期がある。
山ガールと呼ばれたいとは思わなかったが、呼ばれることはしばしばあった。呼ぶ側も、こちらをカテゴライズしやすく、それが心地よかったと思われる。
このように、言葉は
「行動のきっかけ」
になることがある。
普通の生活をしていたら、女性でトラックを運転しようという発想にならない人が今は多いと思われるので、まずトラガールの言葉を知ってもらうことが大切である。
女性警官
トラガールのイメージづくりの大切さを「女性警官」で説明したい。
警官は危険がともない、
・勤務時間が不規則
・肉体的にハード
な仕事である。全国の女性警官は現在1割程度でしかないが、年々増えている。
説明会を含め、女性警官を増やすさまざまな取り組みがあるが、各県警のホームページで女性警官になったきっかけを見てみると、
「ドラマで憧れた」
と言っている人が少なくない。ドラマと現実は違うとわかっていても、きっかけになるのは間違いない。
2022年の4月期のドラマでトラガールが主人公のものがあったようではある。ドラマであっても、名称であっても、就職希望者に知られること、さらによいイメージを持ってもらうのが重要だ。