横浜港「ロイヤルウイング」63年の歴史に幕 観光クルーズ船は“コロナ後”という名の大海を渡り切れるのか?

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クルーズレストラン船の「ロイヤルウイング」が運航を休止した。その影響と今後の展望が重要なワケとは。

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観光船(画像:写真AC)
観光船(画像:写真AC)

 そのほか、プレジャーボートやクルーザーによるチャーター観光クルーズも東京湾内では楽しめる。それなりにコストは掛かるが、豪華な大型クルーザーのチャーターなどは非日常という意味では一度味わってみる価値は高い。

 これら小規模資本の観光クルーズはコロナ禍で一時はその存続が危ぶまれた一方、コロナ終息の後には安定した人気の観光ビジネスの目玉としてより多くの集客が期待できるだろう。

 ちなみに個人的に強くオススメしたい観光クルーズとしてはヨットによるものがある。現在、行われているのは瀬戸内海、沖縄、静岡の一部などに限られているのが残念だが、風だけを力に静かに、しかし力強く前進するヨットの魅力は他のどんな船にも代え難いものがある。

 港は陸側からそこを訪れる人々にとって身近な存在である。しかし海側からとなると、自家用プレジャーボートでも所有していない限り気軽に訪れるというわけにはいかない。

 海を身近に感じたいと思ったとき、気軽かつリーズナブルな価格で乗船することができる観光クルーズは貴重な時間となる。そしてそれがどのような船によるものであっても、周囲が全て海の日本においては極めて重要な観光資源でもある。

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