上海モーターショーで全世界「EV転換」明らかに! ガラパゴス日本に迫る没落カウントダウン、マスコミ論調さえ大きく転換の辛らつ現実
「上海ショック」は日本の自動車業界に危機感を引き起こし、中国のEV化の進展が日本の遅れを浮き彫りにしている。
全世界的に進むEV転換
自動車業界の地殻変動は、中国だけでなく世界全体で進行している。2022年は乗用車市場全体が停滞するなか、プラグインEVの新車販売シェアは前年比57%増・1050万台(シェア13%)、BEVが800万台とシェア10%を越えた(図)。
●欧州
欧州では、この第1四半期に新車販売の90%がプラグインEV(BEVだけなら85%。以下同じ)を占めるほどになったノルウェーを筆頭に、スウェーデン56%(BEV=36%)など他の北欧諸国やドイツ20%(BEV=14%)、フランス24%(BEV=15%)、英国22%(BEV=15%)など主要国でも急増しつつあり、欧州全域で前年比19%増の21%(BEV=13%)に達した。
ただし目を凝らしてみると、単にEV化が進展しているだけでないことがわかる。
テスラが昨春にベルリン郊外に新設した工場(ギガファクトリー)の稼働率が高まるにつれて欧州市場を圧倒しつつあり、第1四半期はテスラ・モデルYがEVだけでなく全ての乗用車種のなかで販売首位に立ち、同社モデル3がEVでは2位に付け、フォルクスワーゲンやボルボのEVは引き離され、日産やトヨタなど日本勢のEVは圏外である。