日本は「EV後進国」ゆえに欧米に勝てるかもしれない! カギとなるのは「インド」「軽自動車」「次世代電池」だ

キーワード :
, ,
欧州連合の政策執行機関である欧州委員会は3月27日、2035年以降の新型エンジン車販売禁止提案から、合成燃料e-Fuelを使用するエンジン車を除外することを承認した。ほかにも、自動車の脱炭素化に関わる大きな動きが続く。情報を解説しながら、今後日本が進むべき道筋を考える。

インドから世界へ軽BEVを輸出する

2021年度インド乗用車市場全体のシェア(画像:日本貿易振興機構)
2021年度インド乗用車市場全体のシェア(画像:日本貿易振興機構)

「日本のBEVは周回遅れ」という指摘は表面的には事実だ。世界のBEV市場は先駆者のテスラと中国のBYDがリードしているが、テスラの値下げ戦略は、世界的に新興企業まで巻き込んだ消耗戦を生んだ。

 環境原理主義の政治が脱炭素を主導する欧州では、ユーロ7が企業の体力を奪う。米国政府の反中国政策により、米国企業は中国市場を失う。日本企業も影響をかぶるが、周回遅れだから被害は相対的に少ない。

 後方から先頭集団の様子をうかがいつつ体力を温存し、彼らが疲れを見せれば、一気に追い越すチャンスがある。では具体的な方策は何か。キーワードは

・インド
・軽自動車
・革新的次世代電池

の三つだ。

 国連人口基金は4月19日、インドが中国を追い越して人口世界一となったと公表した。そして、インド政府は大気汚染改善のために、現在2%のEV(BEV + PHEV)のシェアを2030年には30%に高める目標を設定し、州政府が主導する。

 実は、電動化でトヨタとの関係を深めるスズキ自動車は、インド市場で2021年度のシェア43.4%で独走している。この優位性は貴重だ。

 日本では、

・道路や車庫が狭い大都市圏
・過疎地の高齢者等の移動手段
・商用や農作業者

などで軽自動車が活躍し、2022年の車名別販売台数上位10車中、総合1位のホンダ車を含めて5車が軽自動車で、台数比率は50.3%だ。

全てのコメントを見る