大企業だけじゃない! 自動車部品の製造現場で「女性登用」が次々と進むワケ
女性の就業率は25歳から40歳を中心に大きく下がることが知られている。モビリティ業界では今後どう対応すべきか。
女性登用が進む大手自動車メーカー

このような流れは当然、自動車業界にも訪れている。むしろ自動車メーカーを中心に、率先して女性登用の取り組みを行っている企業も少なくない。
例えばトヨタ自動車では新卒採用時に一定比率で女性を採用したり、中途女性の積極採用などの取り組みを行ったりしている。ほかにもメンター(良き指導者)制度を活用して女性の離職率を減らす試みや、管理職に就く女性の数を増やす目標を立てたりしている。
日産自動車でも同様に、新卒採用における女性の採用比率や労働者における女性比率に目標を設けている。また、育児や介護、配偶者の転勤などを理由とした退職者に対し、再雇用の機会を設けるなどの取り組みを行っている。
このような大がかりな取り組みは特に大企業に多く見られる。実際に筆者(石川玲子、工業系エンジニアライター)が企業の取材を行っていくなかでも、女性の採用を促すために、自社における女性の活躍にスポットを当てた記事を依頼されるケースも多い。