日本のトラックドライバーに「1000万プレイヤー」が全然いないワケ 米国では年収&女性が爆増中、決定的に異なる2つの残酷真実とは
「2024年問題」に揺れる日本。それとは裏腹に、米国のドライバー数は2020年4月から堅調な右肩上がりを続けている。いったいなぜか。
求められる業界慣習からの脱却
国内の現役トラック運転手の声を拾っていると、
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「しかるべき給料さえもらえれば文句はない。しかし最近は仕事の大変に比して満足な給料が保証されていない」
という旨をよく耳にする。これは現場で働く多くのドライバーに共通する思いであろう。稼ぎさえよければ大概のことは我慢して働けるはずである。
国内運送業界には、今回本稿で取り上げた問題以外にも、
・長い荷待ち時間
・非効率的な運行計画
・本来必要のない付帯作業の発生
などには、まだ改善の余地が大いに残されている。
いずれも連綿と続けられてきた業界の慣習から脱却する必要があるため、一筋縄にはいかないことが予想されるが、その進展を促すのは社会全体の理解、ひいては取り組みである。これがドライバーの労働環境改善につながり、2024年問題に予想される“ドライバー不足”を打破する糸口となるはずだ。