としまえんがなくなっても「豊島園駅」は残存! 名前を冠した駅が簡単に改称できないワケ

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ランドマークがなくなった後も、変わらず残り続ける駅もある。一体なぜなのか。

大切なのは「利便性アップ」

「スカイツリー前」という副駅名が記載されている押上駅の駅名標(画像:写真AC)
「スカイツリー前」という副駅名が記載されている押上駅の駅名標(画像:写真AC)

 逆にいえば、費用対効果が見込まれるなら駅名を改称するメリットがあることになる。龍ケ崎市は佐貫駅の駅名改称を、定住促進や交流人口の増加に向けた

「基盤整備の一翼を担う重要な事業」

と捉えていた。

 さらに重要なのは、利便性が上がるかどうかだ。コストを抑え、利便性向上を達成するために“副駅名”を付ける方法もある。東京スカイツリーにはとうきょうスカイツリー駅(旧業平橋駅)と押上駅のふたつの最寄り駅が存在するが、2012(平成24)年に押上駅にはスカイツリー前という副駅名が採用された。

 とうきょうスカイツリー駅と改称された業平橋駅とともに、押上駅も東京スカイツリーの最寄り駅のひとつであることを副駅名によりアピールし、利便性向上を狙った。

 また関西では、JR大阪駅と私鉄の梅田駅が乗り換えできるにもかかわらず、駅名が混在していた。そこで2019年、私鉄側は梅田駅の駅名を大阪梅田駅に改称。当時から梅田駅は1日の平均乗降客が60万人以上(阪急電鉄&阪神電気鉄道)に及ぶ最大のターミナルだったが、梅田駅の名称は訪日客や出張者にとって位置関係がわかりにくかった。

 利用者数が減少傾向にある関西私鉄にとって、外国人旅行者需要の取りこぼしは死活問題となる。そのため私鉄側は駅名の改称により、梅田駅が大阪の中心部に位置するターミナル駅であることをアピール。利便性向上を見込んで伝統ある駅名の改称に踏み切ったのだ。

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