日本とはレベルが違う! 台湾の妊婦向け「交通施策」の充実っぷり、“3種の神器”って何? 大手企業では毎月7万円のタクシー手当も

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台湾では妊婦のためのモビリティ関連施策が多数ある。今回は「妊婦交通の3種の神器」と言われている三つの施策、「妊婦駐車証」「妊婦ステッカー」「LED妊婦バッジ」を紹介する。

母子手帳でもらえるLED付きバッジ

LED妊婦バッジ(画像:台北MRT公司)
LED妊婦バッジ(画像:台北MRT公司)

「LED好孕吊飾(LED妊婦バッジ)」は妊婦ステッカーと同様、周囲の人たちに妊娠中であることを知らせられる。

 このバッジは光るLEDを搭載しており、視認性が高く、特に夜間や暗い場所での使用に適している。MRT駅(地下鉄駅)で入手できるが、数に限りがあるため事前にインターネットで登録が必要だ。

 台北エリアには

「42か所」

の指定駅があり、母子手帳を持っていればもらえる。

「当日予約」
「当日受け取り」

が可能で、スマートフォンの電子証明書と母子手帳を提示すれば、本人でなくても代理で受け取れる。

席を譲る文化のある台湾

優先席(画像:ワイズコンサルティング)
優先席(画像:ワイズコンサルティング)

 台湾の公共交通機関では、積極的に席を譲る文化が根付いており、それが利用者同士の助け合いや温かさにつながっている。多くの人たちが積極的に高齢者、子ども、妊婦などに席を譲る。

 この文化は幼い頃から学校で教えられており、外国人が台湾を訪れた際にも感心するほどの素晴らしい習慣だ。

 また台北MRTでは、全体の優先席の比率が法令で定められた15%を上回る

「20~33%」

である。乗降客数の多い線路では、車両ごとに60席中12席が優先席である。これにより、障害者、高齢者、妊婦などに優先的に座席を提供できる。

「優先車両」も導入

優先車両(画像:ワイズコンサルティング)
優先車両(画像:ワイズコンサルティング)

 さらに、台北MRTでは親子と妊婦に配慮した「優先車両」も導入されている。

 搭乗エリアは車両の3番目と4番目のセクションに位置しており、子どもやベビーカーを持つ家族や妊婦が利用できる。

 優先車両の座席やスクリーン、窓、ドアには明確な表示があり、待機エリアのプラットホームドアにも目印が貼られているため、利用者にとって非常にわかりやすい。

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