「MaaSカオスマップ2021年度版」ボールドライトが公開 基礎機能は成熟 今後のカギは情報配信?

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ボールドライトが「MaaSカオスマップ」の2021年度版を公開。前年度版と比較して「混雑情報配信」「統合型アプリ」が増加傾向にあるという。

「混雑情報配信」「統合型アプリ」が増加傾向

静岡県の伊豆地方を中心に展開する観光型MaaS「Izuko」(2020年11月、恵 知仁撮影)。
静岡県の伊豆地方を中心に展開する観光型MaaS「Izuko」(2020年11月、恵 知仁撮影)。

 観光DXプラットフォーム「プラチナマップ」などを運営するボールドライト(東京都新宿区)が2021年9月21日(火)、MaaS事業に関わる事業者同士の関係性や分野を表現した業界地図「MaaSカオスマップ」の2021年度版を公開した。

 同社は2020年度版も「MaaSカオスマップ」を発表。このときと比べると、2021年度は「混雑情報配信」「統合型アプリ」が増加傾向にあり、新型コロナウイルスの影響のほか、自治体や民間の新プレイヤーの参入が見られたという。

 特にコロナ禍を反映し、移動は近距離にシフト。あわせて各MaaSプラットフォームにおける「検索、予約、決済」機能は成熟してきており、移動の「目的」となる魅力的な観光施設や飲食店などのコンテンツ配信が進んでいると分析している。

 今後は事業社単体ではできないコンテンツ拡充が加速すると見られ、プラットフォーマー・自治体・コンテンツ事業者などの連携で、配信コンテンツを協議していく必要性があると、同社は予測している。また、MaaSプラットフォーム事業者は、必須の共通基盤とそれぞれの地域ニーズに対応できる柔軟性の高いプラットフォーム構築が覇権争いの要となると考えられるとしている。

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