蒲蒲線は本当に必要か? 4月当選の新区長は推進派も、慎重・反対派の合計票数大きく下回る現実 そもそも地元民にメリットあるのか
新たな空港アクセス路線として、その行方が注目されている蒲蒲線。4月23日に行われた大田区議会議員・大田区長選挙の結果を見るに、大田区民の意見は大きく分断されていることがわかった。
熱気を帯びた大田区議・区長選

建設は是か非か――。新たな空港アクセス路線として、その行方が注目されている蒲蒲線。4月23日に行われた大田区議会議員・大田区長選挙の結果を見るに、大田区民の意見は大きく分断されていることがわかった。
区議・区長選は今回、東京23区の多くで実施された。各候補者が連呼する政策は23区の課題の温度差を浮き彫りにした。
例えば、タワーマンションに象徴されるような湾岸エリアの人口増が続く中央区は、各候補者の主張はおどろくほどにふんわりとしている。ほとんどの候補者は自身の子育てエピソードの紹介に終始し、具体的な政策を掲げていなかった。
一方、杉並区と大田区は見事なまでに具体的だった。杉並区は高円寺駅周辺の再開発、大田区は蒲蒲線建設の賛否について、それぞれの候補者が地域の課題として熱弁をふるっていた。