鉄道ではかつて堂々とタバコが吸えていた! 駅と車内、禁煙の歴史をたどる

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2003年5月の健康増進法施行から20年。禁煙の流れと、受動喫煙防止への取り組みは着実に広がってきた。昭和から平成・令和へと、鉄道とたばこの歴史を振り返ってみよう。

旅とたばこの記憶

どこの駅の柱にも銀色の灰皿があった(画像:広岡祐)
どこの駅の柱にも銀色の灰皿があった(画像:広岡祐)

 昔は特急や急行列車に乗り込むと、さまざまな匂いがしたものだ。

 座席のベロアの匂いとホコリの匂い、夏は冷房の湿った匂い。そしてなにより強烈だったのが、車内に染みついたたばこの匂いだった。

 旅行客で満員の優等列車では、リラックスした乗客の多くが自席でたばこを手にしていたから、終着駅に近づくと灰皿は吸い殻であふれた。

 トイレに立ってデッキから戻ると、車内が白くかすんでいることも多かった。紫煙が充満しているのである。

 今では想像もつかないが、それが鉄道の旅の日常だった。

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