渋滞の経済損失「12兆円」 日本もロンドンにならい“渋滞税”導入すべきか? 30%削減の実績も 小売店のダメージ心配だ
イギリスのロンドンでは、「渋滞税」と呼ばれるロードプライシングを行って、2023年で20年になる。その効果のほどは。
予想される経済損失
しかし、マクロの視点で見てみると、交通渋滞は経済に大きな損害を与えているのも確かで、なんらかの対策は不可欠だ。
2019年、ロンドンのドライバーは平均149時間を交通渋滞の中で過ごした。これは49億ポンド(約8208億円)に相当する。
米ニューヨーク市では、2023年春にも中心ビジネス地区に1日最大23ドル(約3085円)の渋滞税が最終承認されると考えられている。
交通渋滞による経済損失は12兆円の程度といわれる日本など、日本でも今後本格導入される可能性があるが、ミクロ、マクロのどちらの視点も忘れずに検討する必要がある。