神奈川の謎! 新横浜駅の「南口」がちっとも開発されていない理由

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新横浜駅の北口は多くのビルが立ち並んでいるが、南口(篠原口)はとても同じ駅とは思えないほど地味だ。いったいなぜこんなに差があるのか。

区画整理の動き再開は2011年

駅前再開発事業土地利用計画図。2023年発表(画像:横浜市)
駅前再開発事業土地利用計画図。2023年発表(画像:横浜市)

 再び区画整理の動きが再開されたのは、2011(平成23)年だった。対話の再開を経て、地域でも区画整理の必要性を求める声が出てきた。結果、2018年には一部地権者により再開発準備組合が設立されている。

 同組合では、事業協力者に新日鉄興和不動産(現・日鉄興和不動産)・東急JV(ジョイントベンチャー)を選定しており、2023年度の都市計画決定を目標としている。

 ところが、現在準備組合が予定している再開発の施行予定区域の面積は約3.5haで、横浜市の掲げていた事業の面積約5haよりも少ない。つまり、曲がりなりにも街づくりの機運が生まれているものの

「地域が一致団結しているわけではない」

ことがうかがえる。果たして、これから新横浜駅南口の姿はどうなっていくのか。

 今回書いた区画整理がこじれた理由もごく一部にすぎない。実は、新横浜駅周辺の区画整理をめぐっては、新横浜駅が現在地に設置されることが決まった時点から企業の暗躍があった。それについては資料をさらに深掘りし、日を改めて記すことにする。

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