2ちゃんねるが発祥 ライダー同士の謎あいさつ「ヤエー」とは何なのか

ライダーは必ずするべきなのか

　見知らぬライダー同士でもあいさつを交わすのは非常に気持ちがよい文化だ。オートバイ用品の小売り・開発を行うナップス（神奈川県横浜市）の調査によると、ライダーの8割以上（84.8%）が走行中にヤエーの経験があると回答。またヤエーに対して返事を返すライダーは約9割（89.4%）で、約8割（78.6%）のライダーはヤエーに好印象を持っていることもわかっている。

　では、ライダーは必ずヤエーをしなければならないのか。その答えは「ノー」だろう。いくらヤエーに対して好意的に思っている人が多くても、他人との絡みが苦手な人も少なくない。そういった人たちは、ライダーとすれ違うたびについ身構えてしまうため、気疲れしてしまうだろう。

　結局「自分がいかに気持ちよく楽しむか」がバイクライフの重要な部分であり、積極的に交流したい人はやればいいし、そうでない人はわざわざ率先してやる必要はない。しかし一般的なマナーとして、ピースサインや手を挙げるなどのあいさつ（ヤエー）をされたら、返してあげた方がよいだろう。

　何より、ヤエーは安全にやらなければならない。ヤエーを行う際はハンドルから手を離すことになるため、カーブ中やクラッチ、ブレーキの操作中などは絶対にやらないようにしたいところだ。そういう場合は、会釈程度に済ませるのがいいだろう。天候や路面状況が悪い時も同様にヤエーには注意したい。

　そして、なかには両手を離してバンザイしたり、立ち上がったりする

「やりすぎなヤエー」

も存在する。事故の危険性が高まり、相手を驚かせることにもなるので、過度なアクションは避けるべきだろう。