意外と知らない? スズキがインドで「4割強」のシェアを独占している地道すぎる理由
スズキの車がインドで圧倒的シェアを誇っているのをご存じだろうか。1980年代インド政府が「国民車構想」を打ち出した際、インドの市場に日本からスズキが参入することになったのがその始まりだ。
インドで人気の理由

そもそもスズキの自動車は、なぜインドで人気を博したのだろうか。
要因として、スズキはインドで日本仕様とは異なる“現地専用車”を取りそろえたことが挙げられる。インドでは全長4m未満の車には税金が優遇されていることから、現地のニーズに合わせたサイズ設計としている。また、インドで販売する14車種のうち、10車種を全長4m未満のボディにしているのだ。
そして悪路も多い現地の道路事情を反映して、最低地上高を上げるなどの作り分けも実施。徹底して現地の道路事情や生活環境にマッチする車の製造・販売を行ってきた。
また、スズキはインド国内に約3000もの販売拠点を持っており、車の購入だけでなく整備などのアフターフォローまで安心して任せられる。こうしてスズキは、その地位をインドを代表する人気ブランドに押し上げていったのだ。