米最大規模の自動運転シャトル実証実験スタート EV9台で始まる計画とは

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公共交通改善プログラム「Autonomous Vehicles Colorado」(AvCo)が米コロラド州で自動運転シャトル「フリート」を導入。同国最大規模となる自動運転シャトルの実証実験を開設する。

6人乗りバッテリーEV「EZ10」を導入

イージーマイル製の自動運転シャトル「EZ10」(画像:AvCo、イージーマイル)。
イージーマイル製の自動運転シャトル「EZ10」(画像:AvCo、イージーマイル)。

 米国コロラド州の複数の都市で、先進モビリティを用いた公共交通機関の改善プログラム「Autonomous Vehicles Colorado」(AvCo)が、米最大数の自動運転シャトル「フリート」を導入すると発表した。

 このプログラムは、3か所で自動運転シャトルのサービスを開始するが、そのうちの一つ、コロラド州ゴールデン市のColorado School of Mines(コロラド鉱山大学)では8月10日からサービスが正式に開始されている。遅くとも2022年には、コロラド鉱山大学の学生、教職員、一般の人々と、便利な移動手段がない市内やキャンパス周辺の主要目的地を結ぶ予定だ。

 この自動運転シャトルは、高度なセンサーと技術を使って自動運転で走行する電気自動車(EV)を使用。今回の導入は業界にとって大きな前進となるとともに、一般の人々が自律型公共交通サービスを体験できる最大の機会となる。

自動運転シャトルが市内の公道を走行

 プログラムの第1段階は、イージーマイル製の自動運転シャトル「EZ10」を9台導入する。シャトルはシーメンスのAC充電器「VersiCharge」で充電し、路線はコロラド鉱山大学の中央キャンパス、アスレチック複合施設、学生用住宅、およびゴールデン市の中心部を結ぶ。

「マインズ・ローバー」と名付けられたゴールデン市の自動運転シャトルバスサービスは、公道上を運行し、一般人も無料で利用できる。各シャトルバスは6人の乗客を乗せることができる。車内にはカスタマーサービスアンバサダーとトレーニングを受けたコロラド鉱山大学の学生が乗車し、乗客へのサービスや、必要に応じてシャトルの手動制御を行う。シャトルバスは、指定されたシャトル停留所がある三つの固定ルートに沿って運行され5~10分ごとに到着する。

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