つくばエクスプレス「土浦延伸」の赤字は年間3億円! でも地元民は大歓迎、その裏にあった市内高架道路の忌まわしき記憶とは

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つくばエクスプレスの延伸先を検討してきた茨城県の第三者委員会はこのたび、JR常磐線土浦駅が有力とする提言書をまとめた。ただ、県内の東西交通の利便性の高まりが期待されるものの、実現性はまだ低い。

土浦案を支える四つの理由

つくばエクスプレス(画像:写真AC)
つくばエクスプレス(画像:写真AC)

 茨城県内におけるつくばエクスプレス(TX)の延伸先を検討してきた県の第三者委員会はこのたび、JR常磐線土浦駅が有力とする提言書をまとめた。ただ、県内の東西交通の利便性の高まりが期待されるものの、実現性はまだ低い。

 まずは、今回の案について見てみよう。これまで第三者委員会では、次の四つの延伸案が提示され検討が行われてきた。

・土浦方面
・茨城空港方面
・水戸方面
・筑波山方面

 提言書では、四つの案のなかから土浦方面を有力とした理由として

・東京圏(秋葉原駅)から2時間圏域の居住人口や面積が増加する
・水戸駅からつくば駅までの時間短縮効果が大きく、つくばと水戸を一体化した大都市経済圏の形成にも寄与する
・輸送密度も高く、B/C(費用便益比)も4方面の中ではもっとも高い

を挙げている。

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