隅田川「屋形船」を電動化してはどうか? カギは「風情」「環境対応」、欧州トレンドの日本流解釈を【連載】和田憲一郎のモビリティ千思万考(12)

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欧州にて移動体の電動化が進んでいる。特に普及促進が著しいのが船舶だ。その背景にあるのは何か。

日本も観光船の電動化を

屋形船(画像:写真AC)
屋形船(画像:写真AC)

 一方、日本国内に目を向けると、例えば東京都ではカーボンニュートラル実現に向けて、

・自動車(燃料電池車、電気自動車、プラグインハイブリッド車)
・充電設備導入
・住宅への太陽光発電システム設置

などの多様な補助金が設定されている。

 しかし、東京都は全国で最も運河が多く、河川による水上交通が発達している。そのため、カーボンニュートラル実現のために、水上交通にも目を向けることも良いように思える。

 そして、電動化する場合には、アムステルダム市と同様、観光船に焦点を当てての電動化が望ましいのではないだろうか。

 東京都の観光船といえば、民間ならびに東京都が所有する水上バスや、屋形船がある。筆者(和田憲一郎、e-mobilityコンサルタント)としては、シンボリックな政策として、隅田川にて桜の開花や花火大会でにぎわう水上バスや屋形船を電動化の対象とすることを提案したい。

 特に、屋形船は東京の昔ながらの風情と環境対応を併せ持った対象としてふさわしいのではないだろうか。これら船舶に対して、2030年をめどに電動船に切り替える政策はいかがだろうか。

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