隅田川「屋形船」を電動化してはどうか? カギは「風情」「環境対応」、欧州トレンドの日本流解釈を【連載】和田憲一郎のモビリティ千思万考(12)

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欧州にて移動体の電動化が進んでいる。特に普及促進が著しいのが船舶だ。その背景にあるのは何か。

電動船のメリット

アムステルダム(画像:写真AC)
アムステルダム(画像:写真AC)

 電動船のメリットは数多く挙げられることができる。

・航行中に二酸化炭素を出さず、排ガスの臭いもない
・川や海に二酸化炭素を放出しないことから、川や海を汚すことなく環境面で優れている
・従来船(ディーゼルエンジンが主機)に比べると圧倒的に静かで振動も少ない
・観光船では静かなことから案内を聞き取りやすく、自然の音を楽しめる
・従来船と比べ船が汚れることが少なく、船舶のメンテナンス/掃除が容易である

 ではどのようにして従来船から電動船に置き換えているのだろうか。

 ひとつは、観光船のメンテナンスの時期になると、電動船に順次改造する方法だ。現在はこれが最も多い。もうひとつは、最初から電動船として製造するケースである。状況に応じて置き換えを推進しているようだ。

 さらに、アムステルダム市は充電インフラについても注力している。

・乗用車
・タクシー
・トラック
・バス
・船舶

に関して統合的なアプローチを展開しており、グリッドの負荷を低減するスマートチャージングシステムを採用している。

 船舶用として、市は2022年末までに100基の船舶用充電ステーションも設置したようだ。

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