「大型トラックの最高速度を100kmに」 国民・玉木代表の発言が現場知らずの「甘ちゃん」である3つの理由

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「大型トラックの80km/h規制を100km/hに緩和してはどうか?」、国民民主党の玉木雄一郎氏は「2024年問題」対策として有効だと考えたようだが、さて、どうなのだろうか?

本当に「片道1時間半短縮」できるのか

新東名高速道路 平均速度の変化(画像:ナビタイムジャパン)
新東名高速道路 平均速度の変化(画像:ナビタイムジャパン)

 興味深い調査データがある。

 新東名の御殿場JCT~浜松いなさJCT間(145km)は、2020年12月から、乗用車の最高速度が120km/hに引き上げられた。だが、最高速度引き上げ後、同区間を走行する乗用車の平均速度は、

「105km/h以下」

だと言うのだ。

 これは、カーナビゲーションアプリで知られるナビタイムジャパンが2021年2月に発表した調査結果である。最高速度引き上げ前後における同社カーナビアプリ利用者の走行データを解析したところ、平均速度が上昇し、走行時間は4分縮まったという。

 当たり前だが、高速道路を走るすべての車が最高速度をキープして走るわけではない。新東名の最高速度120km/h区間を走った経験がある人ならばわかるはずだが、実際は120km/h以下の速度で乗用車やトラックが走っているため、120km/hで走り続けることは不可能だ。

 仮に、物流の「2024年問題」のタイムリミットである2024年4月1日までに、主要高速道路における大型トラックの最高速度を100km/hにアップしたところで、現在トラックに搭載されているリミッターを、すべてのトラックが解除するのは難しいだろう。したがって、大型トラックの最高速度を100km/hに引き上げても、依然として80km/hで走るトラックがいるため、100km/hでは走行できない可能性が高い。

 玉木氏は、大型トラックの最高速度緩和によって「東京-大阪間が片道1時間半短縮」できると見込んでいる。しかし実際には、思ったような効果が得られない可能性が高いのだ。

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