空港と騒音問題 なぜ伊丹空港は存続し、広島空港はへき地に移動したのか?

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長距離の高速移動に飛行機は欠かせない存在だ。そんな飛行機が発着する空港にまつわる社会問題といえば、いわずもがな“騒音”である。

沖合3kmにある北九州空港

北九州空港(画像:(C)Google)
北九州空港(画像:(C)Google)

 広島空港は騒音を避けて内陸部に建設された事例だが、海を選んだのが北九州空港(2006年開業)だ。22時以降は使用できない福岡空港に対して、同空港は24時間運用可能なことを強みとしている。

 北九州空港は沖合3kmという立地のため、うるささ指数70以上の範囲はすべて海上にある。そのため、

「空港外の住宅や通常の生活に影響はないものとされている。したがって、北九州市では北九州空港の対岸地域において航空機騒音の観測は行っていない(『北九州空港環境計画』)」

としている。

 しかし、それでも騒音は皆無というわけではないようだ。北九州市が毎年刊行している『北九州の環境』の最新版(令和4年度版)に記述はないが、過去の版には

「北九州空港における定期便などの飛行に伴う騒音が小倉南区にそれぞれ影響を及ぼしている」

という一文がある。やはり空港がある以上、騒音ゼロにはならないようだ。

 経済や交通の利便性のために空港の存在は欠かせない。その上で、騒音対策には十分な対応が求められる。

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