空港と騒音問題 なぜ伊丹空港は存続し、広島空港はへき地に移動したのか?
長距離の高速移動に飛行機は欠かせない存在だ。そんな飛行機が発着する空港にまつわる社会問題といえば、いわずもがな“騒音”である。
広島空港がへき地にある理由

現在では大規模開発を実施する際、環境影響評価法により環境アセスメントの実施が義務づけられている。
この法律が制定されたのは1997(平成9)年だが、その前から地方自治体によっては、環境アセスメントを実施していたところもある。空港で最初期の事例が広島県の広島空港(1993年開業)である。
広島空港は、広島市中心部から約50km離れた三原市の山間部に立地している。国際線が発着する空港にもかかわらず、アクセスは広島市内まで50分かかるバスだけだ。空港アクセス鉄道は実現していない。地元の広島人も
「なぜ、こんなところにつくったのか」
とぼやいている。
なぜそんなへき地に空港が建設されたのか。その理由のひとつに環境アセスメントで、
「騒音の影響が少ない」
と判断されたことがあげられる。