米国警察のドローンが住民監視? 捜査の効率化に多大な貢献も、録画データへの住民アクセス不可 日本も他人事とはいえない現実だ

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米国で、警察によるドローン活用が急速に進められている。なかでも最先端を行くのは、カリフォルニア州サンディエゴ郡のチュラビスタ市警察だ。

米国で進むドローン捜査

飛行中のドローン(画像:チュラビスタ警察公式ツイッター)
飛行中のドローン(画像:チュラビスタ警察公式ツイッター)

 米国で、警察によるドローン活用が急速に進められている。

 現在、全米で1500以上の警察署が所持しているといわれており、救難活動や事件現場の記録などに使用されている。なかでも最先端を行くのは、カリフォルニア州サンディエゴ郡のチュラビスタ市警察だ。

 チュラビスタ警察は、現在29機のドローンを捜査に使用し、1日10時間、四つの離着陸場からドローンを飛行させている。

 同警察は2019年5月、全米で初めて連邦航空局から操縦者が機体を直接視認しない状態でドローンを飛行させる「目視外飛行」を承認された。今では緊急要請に対し、ボタンひとつでドローンを離陸させるシステムも備えている。

 ところが、ドローンが行う捜査に対してその先進的なシステム配備に、

・法改正
・プライバシー問題

の議論が追いついていない、という懸念の声もある。

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