気分はインディ・ジョーンズ? 伝説の富山県「黒部ルート」一般開放は、北陸新幹線敦賀延伸の観光コンテンツになりえるか

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富山県の新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」の一般開放に向けて、準備が進んでいる。同ルートは、関西電力が所有する発電設備の維持補修専用路線だった「黒部ルート」の一般開放によって生まれるものだ。

年間利用者は「最大1万人」

インクライン(画像:富山県)
インクライン(画像:富山県)

 そんな犠牲の上に完成した黒部ルートだが、吉村の作品のタイトルにもなっている「高熱隧道」は今でも危険地帯だ。

 トンネルによって熱が抜かれているとはいえ、内部は高熱なのである。万が一のことを考え、欅平から先の区間(欅平上部~黒部川第四発電所)では耐熱性のある特別車両(蓄電池機関車でけん引)が使われている。

黒部ルート見学会に参加すると、係の人が走行中にドアを開けてくれるのだが、硫黄臭を含んだ生暖かい空気がたちまち車内に流れ込んでくる(現在は通常約40度)。

 そのようなルートのため、2024年予定の一般開放は切符を購入すれば誰でも乗車できるわけではない。

 富山県の資料によれば、2018年に富山県と関西電力が締結した「黒部ルートの一般開放・旅行商品化に関する協定書」によれば、宿泊を前提とした旅行商品の利用者の乗車を検討している。これまでの公募見学会から旅行商品へ移行し、参加人数を増やすのだ。

 年間の利用者は協定書では

「最大1万人」

としている。

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