タクシードライバーが「長距離客 = ラッキー!」とは必ずしも思わない理由

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タクシーは早朝から夜間帯まで利用できる便利な存在だ。多くの利用者は短~中距離を乗るが、自治体を越えて移動する際などの長距離利用について、今回は考えてみたい。

長距離送迎を依頼する際の注意点

事前手配が重要な長距離送迎(画像:写真AC)
事前手配が重要な長距離送迎(画像:写真AC)

 長距離送迎の場合、料金を割引するタクシー会社も少なくない。例えば日本交通(東京都千代田区)の場合、9000円を超える金額は1割引きとなり、大阪タクシー協会のウェブサイトでも5000円を超えた金額について5割引きという運賃サービスを公表している。

 こうしたサービスによって長距離移動の利用客が増えれば、その分、稼ぎにもつながるが、ガソリン代や往復にかかる時間も踏まえると「時間の割に稼げなかった」となる可能性もある。

 長距離での送迎を希望する場合、前述した最高乗務距離という観点から、街中で乗客を探す流しのタクシーに依頼するのはリスクが高い。というのも、運転手の勤務時間や、当日の走行距離によっては断られてしまう可能性も高い。そこでまずは事前にタクシー会社に連絡し、長距離送迎に対応できるか確認したうえで予約を取ることをおすすめしたい。

 また、高速道路を利用する場合、往復分の高速道路代金を請求される場合もあるので要注意だ。こちらも事前にタクシー会社に確認しておけば安心である。

 このように、タクシーに長距離送迎を依頼する場合、事前の確認や連絡が重要になる。タクシー側にも労働者を守るための法律や規約があり、事情を理解し準備することで、お互いにストレスなく送迎を依頼できるのだ。

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