「カムリ」はなぜ国内販売終了となったのか? 「大型セダン = 成功者」という、消えゆく時代の方程式 40年の栄光を振り返る

キーワード :
,
トヨタ自動車が先日、カムリの日本国内販売終了を通達した。なぜここに至ったのか。同車のこれまでの歩みを振り返りつつ検証してみたい。

日本・海外生産仕様がわけられた4代目

カムリ(画像:トヨタ自動車)
カムリ(画像:トヨタ自動車)

 続く3代目は、1986(昭和61)年8月に登場する。

 ボディスタイルやユーティリティーなどに新たなチャレンジを見せた2代目に対して、3代目は同じトヨタの中のマークII/チェイサー/クレスタを思わせるスタイルへと改められた。これは当時大人気だったマークII三兄弟を強く意識してのことである。

 途中、V6エンジンを搭載した上級グレードであるカムリ・プロミネントが加わり、ボディバリエーションとしては4ドアハードトップも追加された。このモデルは、トヨタとしては初めてオーストラリアとアメリカでの現地生産が開始されたことで海外市場優先というイメージはさらに強化されることとなった。

 1990(平成2)年7月に発売が開始された4代目は、カムリ/ビスタにおいて日本国内仕様と輸出および海外生産仕様がわけられた最初のモデルとなった。海外仕様のカムリは後にセプターという車名で国内市場にも投入されている。

 5代目は1994年7月に登場。コンセプトは先代と同じだったが、開発終盤期とバブル崩壊時期が重なったこともあり主として内装素材などにコストダウンが目立つモデルとなった。

 そして1996年12月に登場した6代目に至って、ついに日本国内専用の仕様が無くなり、全車北米仕様と同じボディとなる。ボディサイズは全長/全幅/ホイールベースの全てが拡大され、特に全幅は1785mmと同時期のクラウンを上回るサイズとなる。

 この6代目こそがカムリにとって極めて大きな転機となったことは間違いない。これ以降2001年9月に登場した7代目、2006年1月に登場した8代目、2011年9月に登場した9代目、2017年に登場した10代目(現行車)とボディは大型化を続けた。現行モデルの全幅はかつてのセルシオをも上回る1840mmである。

全てのコメントを見る