駅・空港で大人気の「カプセルトイ」 近年“シュールなアイテム”が増えてきたワケ

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駅や空港など公共交通機関のターミナルで、カプセルトイの設置が増加している。2016年ごろから拡大しているが、その背景には何があるのか。

設置拡大は2016年ごろから

「JAPANESE CAPSULE TOY GACHA」(画像:タカラトミーアーツ)
「JAPANESE CAPSULE TOY GACHA」(画像:タカラトミーアーツ)

 駅や空港など公共交通機関のターミナルで、カプセルトイの設置が増加している。

 カプセルトイとは、メーカーによって「ガチャガチャ」「ガチャ」「ガシャポン」などと呼ばれている、主に透明の球体カプセルに入ったミニチュアトイの自動販売機の総称だ。ハンドルなどを回すと何種類かあるものの内のひとつが出てきて、くじ引き的なゲーム要素がある。

 カプセルトイ自体は昔から存在し、駄菓子屋やスーパーの空きスペースなどに設置されて、子どもの身近にあった。それが、なぜ駅や空港で増えているのだろうか。

 駅や空港でのカプセルトイの設置は2016年ごろから拡大しているが、その背景にはカプセルトイが

「お土産としての機能」

を持つようになってきたことがある。これには「ご当地フィギュア」が開発されたことが大きい。

「ご当地フィギュア」とは何か

「フィギュアみやげ」(画像:ケンエレファント)
「フィギュアみやげ」(画像:ケンエレファント)

 ご当地フィギュアとは、その地域や施設にちなんだミニチュアフィギュアのシリーズである。そもそもカプセルトイは2000年代に炭酸飲料のおまけについたボトルキャップのブームを受けて、海洋生物などの精巧なミニチュアフィギュアを投入するようになり客層が大人にも拡大。その後、商品開発が活発化していた。

 ケンエレファント(東京都千代田区)が制作・販売している「フィギュアみやげ」は日本各地の

・名所
・食
・自然
・文化
・風俗

など、さまざまなジャンルの“ご当地名物”をミニチュアにしたカプセルフィギュアシリーズである。

 例えば「北海道みやげ」には札幌市時計台、クラーク像、スープカレー、ジンギスカン、ヒグマとサケなど、「沖縄フィギュアみやげ」には守礼門、ジンベイザメ、イリオモテヤマネコ、ソーキそば、ちんすこう、具志堅用高などがある。

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