高齢者を送迎する「介護ドライバー」 就職簡単でも今どき重宝されるワケ

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高齢者施設と、施設利用者の自宅との送迎をメインに務める「介護ドライバー」の需要が高まっている。その背景と将来性について解説する。

介護ドライバーは「ハードルが低い」職業?

車の運転イメージ(画像:写真AC)
車の運転イメージ(画像:写真AC)

 そんな介護ドライバーだが、実は自動車運転免許を所持していれば誰でもなれる、いわば「ハードルが低い」職業であることをご存じだろうか。

 介護士とはあくまで介護職に就く人間全般を指す言葉だが、実は資格の有無によって携われる業務には違いがある。特にメインの業務である「身体介護」については、「介護職員初任者研修」という資格を得ないと担当できない。

 さらに喀痰(かくたん)吸引や経管栄養といった専門的な医療ケアを実施するには「実務者研修」を受ける必要があるなど、時間もお金も負担が大きい。

 これに対して介護ドライバーは、介護施設利用者の送迎がメインの業務だ。普通自動車一種免許を所持していればなれる職業である。しかも「コンパクトカーで送迎する」という施設や、「AT限定でも歓迎」という事業所もある。

 メリットはそれだけではない。介護ドライバーの募集要項のほとんどが、年齢不問で募集されることが多い。さらに短時間勤務の求人もあるため、シニア世代のなかでも「フルタイムで働くことは難しいが、社会に関わりたい」という人が多く働いている。こういった人手不足と就職ハードルの低さが合わさり、介護ドライバーとして活躍するシニア世代が増えているという。

 ただし「介護タクシー」や「福祉タクシー」の場合は、施設利用者の送迎という点では同じであるものの、送迎時に運賃のやり取りが発生するため、二種免許が必須だ。加えて、雇用形態や必要な資格なども「介護ドライバー」とは異なってくる。

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