「スタッドレスタイヤ」は雪が降っていなくても早く装着すべき! いったいなぜなのか

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冬場になったら、雪がまだ降っていなくても早めにスタッドレスタイヤに交換しておいた方がいい。その理由を解説する。

実は経済性の高いスタッドレスタイヤ

進化を続けるスタッドレスタイヤ(画像:写真AC)
進化を続けるスタッドレスタイヤ(画像:写真AC)

 スタッドレスタイヤは、サマータイヤと比べてゴムが柔らかい。そのため、「スタッドレスタイヤは高いのに寿命が短い」というイメージが残っている。しかし最近のスタッドレスタイヤは、そのイメージを払拭するかのように経済性が向上しつつあるのだ。

 先ほど登場した「ダンロップ・WINTER MAXX 02」と「ブリヂストン・BLIZZAK VRX3」で、コストパフォーマンスをチェックしてみよう。

 WINTER MAXX 02は先述した「液状ファルネセンゴム」と、混入物を極力減らした「高密度ゴム」と組み合わせて、タイヤのすり減りを抑えることに成功。4年ほどであれば、氷上ブレーキ性能が続くという触れ込みだ。

 BLIZZAK VRX3も負けてはいない。ブロック形状やトレッド面のデザインを見直したことで、すべりが低減。旧モデルよりも摩耗ライフが17%向上し、従来の発泡ゴムと比べて4年使用後も性能が落ちにくいという。

 いずれのスタッドレスタイヤも、約4年使用しても性能がほぼ落ちないことを公言している。上記以外の各タイヤメーカーも「性能の向上」と「ロングライフ化」を目指し、続々と新モデルを発売。「価格は高いのに寿命が短い」というイメージからの脱却を図っている。

 とはいえ安くはない製品であるため、「スタッドレスタイヤへ早めに交換することで、寿命が短くなるのでは」と考えてしまう人は多い。しかし新品のスタッドレスタイヤを慣らし運転させた時の摩耗は、3000km走行で平均約1mmとされている。

 乾燥した路面を200km走ったとしても薄膜が落ちる程度であり、スタッドレスタイヤの平均寿命は約1万km~1万5000km。毎日よほどの距離を走る人でなければ、少し早めにタイヤを換装したところでさほど影響はないと考えられる。

 ただし走行する環境や走り方によっては寿命を縮める可能性もあるため、注意してほしい。そしてスタッドレスタイヤの寿命を少しでも長くしようと「冬場の短期間しか使わない」という考え方は、非常に危険だ。

 安全を第一に考え、車両を安全に運転できる状態に整えておくのがドライバーの義務といえるのではないだろうか。

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