米EVベンチャーのファラデー・フューチャーがナスダック上場 異例タイミングの背景は

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EVベンチャーのファラデー・フューチャーがナスダックに上場。ハイエンドEV「FF 91 Futurist」の予約ポリシーを発表した。調達した10億ドルを有効活用できるか。

「FF 91 Futurist」はハイエンドEVならではの高性能

市販モデル第1弾の「FF 91 Futurist」(画像:ファラデー・フューチャー)。
市販モデル第1弾の「FF 91 Futurist」(画像:ファラデー・フューチャー)。

 上場にあわせて同社は「FF 91 Futurist」の予約ポリシーを発表した。最初に発表された「FF 91 Futurist Alliance Edition」は全世界で300台の限定生産となり、優先予約の予約金は5000ドル。この最初の300台のFF 91オーナーには、「“Futurist Alliance”の会員権」「“Spire Club”の会員権」「次世代製品へのアップグレード権」の3つの特典が与えられる。また、「FF 91 Futurist Edition」は1500ドルの予約金となった。

 製品およびユーザー・エコシステムの最高責任者であるFFの創設者ジア・ユエティン氏は究極のインテリジェントである「tech-luxury FF 91」を5年前に開発し、現在は製品とユーザー・エコシステムの向上に注力している。

「FF 91 Futurist Alliance Edition」と「FF 91 Futurist Edition」は次世代のインテリジェントEVで、高い製品力を持つとされる。高性能なEVであるだけでなく、第3の生活空間でもある。

「FF 91 Futurist」は、液浸冷却技術を備えた大容量130kWhのバッテリーパックを搭載。クラストップレベルの1050馬力を発揮し、0-96km/h加速は2.4秒。さらに、3つのモーターによるトルクベクタリングおよびリア左右のモーターによる後輪の独立駆動・制御を実現した。また車内には高速のアクセスポイントを備えるほか、動画ストリーミング、後部座席のインターネットシステム、車内ビデオ会議システム、スマートキーシステム、FFID顔認証、マルチタッチ・アイズフリーコントロール、業界最大のリクライニング角度150度のゼログラビティ・リアシートを搭載している。

 アプリの機能も充実させた。「FF Intelligent APP」を使用することで、FF 91の設定や利用予約、FFIDの作成、専用試乗車の予約、さらにはロサンゼルスにあるFFのグローバル本社のツアーの予約ができる。「FF Intelligent APP」は、FF 91の予約プラットフォームであり、FFユーザーたちがつながり、コミュニケーションをとることができるコミュニティであるが、同時に、FFユーザーが製品の良さを共有するための重要なプラットフォームでもある。さらに、FF独自のFPO(Futurist Product Officer)プログラムへの申し込みをしたり、FFの社員や役員と交流して意見交換をしたりするチャンスもある。

1000億円を有効活用できるか

 FFは、プロパティー・ソリューションズ・アクイジション社との合併により約10億ドルの資金調達に成功し、12か月以内に「FF 91 Futurist」モデルを全世界で発売するための資金を確保。従来の超高級ブランドのイメージを壊し、業界の頂点に立つ。さらに追加モデルの発売により、高価格帯ユーザー市場の一角を担うことを目指す。

 FFのグローバル・パートナーシップは、3年前、ジア・ユエティンがFF株の50%を保持して設立したものだ。ナスダックの鐘を鳴らす式典では、異業種のFF外部パートナー6社が登壇し、内部のパートナーとともに鐘を鳴らした。

 米国・中国両方のDNAのもと、FFには独自の強みがある。2つのホームマーケット、AI技術のラグジュアリーブランド、Futuristのバリューチェーン、ガバナンスの共有構造というアドバンテージを持つ企業は、FFの他にはない。

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●ファラデー・フューチャー
 2014年5月に設立されたファラデー・フューチャーは、米カリフォルニア州ロサンゼルスに本社を置くインテリジェントモビリティのグローバル企業。創業以来、製品、技術、ビジネスモデル、収益モデル、ユーザー・エコシステム、ガバナンス構造など、様々な分野でのイノベーションを成功させてきた。米国・中国両方のDNAや2つのホームマーケットを持つ唯一の企業。